
01.この夜のどこかで
02.KISS YOU
03.CHERRY STONE
04.Japanese
05.予感の雨
06.Love Chain
07.幻夜(まぼろし)
08.青空
09.おまえだけはほっとけない
10.AZABU
◆作曲◆
矢沢永吉
◆作詞◆
売野雅勇 01,03,06,07,08,10
秋元康 02,04,05,09
◆プロデュース◆
ジョージ・マクファーレン 02,03,05,06,07,08
ジム・ウィリアムス 01,04,09
クラウド・ガウデット 10
矢沢永吉
◆参加ミュージシャン◆
ジョージ・マクファーレン:キーボード プログラミング アレンジ
ジム・ウィリアムス:ギター アレンジ
バーニー・マースデン:ギター
ジェフ・ダグモア:ドラムス パーカッション
ジャズ・ロクリー:ベース
リチャード・コトル:キーボード
ナイジェル・ヒッチコック:テナー・サックス
ポール・スポーン:トランペット
◆アディショナル・ミュージシャン◆
マイケル・ランドウ:ギター
ニール・スチューベンハウス:ベース
ブランダン・フィールズ:サックス
YAZAWA Style的AORの完成系とも言える傑作アルバム
前回と変わり、ロンドン・プロジェクトがメインでレコーディングされた本作は意図的なのか、東芝の作品群の中でも特にダークさが強調されている様で、一聴した限りでは、かなり戸惑ったリスナーも多かったのではないだろうか?
だが各楽曲は、どれも味わい深い物ばかりで、聴き込めば聴く程、その都会的、かつ官能的、また、曲によってはLAプロジェクトの作品群とは一味違うリゾート色を打ち出しているサウンドが絡み合い、知らず知らずの内に微睡んでしまいたくなる魅惑的なアルバムと言えよう。
ただ、前作同様、先行シングルとしてリリースされた08だけは全体から浮いてしまっている様な気がするのも本音で、この曲だけは未収録でも良かったのではないかと思ったりもする。
また、参加ミュージシャンも御馴染みの顔触れが揃っている中、古いブリティッシュ・ロックが好きな人ならばバーニー・マースデンの名に目が留まってしまう事だろう。


しかし、その起用が存分に生かされているかといえば微妙で、寧ろ、オーヴァー・ダブのマイケル・ランドウによるジミ・ヘンドリックスを彷彿させるギター・プレイの方が存在感がハッキリしている辺りは、個人的には聴き応え充分なのだが

その為、却ってベーシック・トラックがどんな物だったのかが気に成ってしまったりする。
可能ならば来年は、このアルバム、リリース30周年なのだから別テイク等を収録したスペシャル・エディション盤なんかを出して欲しい物だが、何故か永ちゃんは、そういう方面では商魂逞しく無いのが不思議だ(笑)
- ファンのマストアイテム度 4
- 一般的オススメ度 3
- 個人的評価 5+
コメント