
01.共犯者
02.少年・パートⅢ
03.ニューグランドホテル
04.Let’s Make Love Tonight
05.ひ・ろ・し・ま
06.Lookin’ Back
07.Under The Moon
08.くちづけが止まらない
09.Risky Love
10.キャンディ
11.千の夜を越えて
◆作曲◆
矢沢永吉
◆作詞◆
大津あきら 01,03,07,09
ちあき哲也 02,04,06,10
山川啓介 05,11
さがらよしあき 08
◆プロデュース◆
矢沢永吉
◆アレンジ◆
ジョージ・マクファーレン
ジム・ウィリアムス
◆ギター◆
ジム・ウィリアムス
アラン・マーフィ(04)
ミッキー・ムーディ(07)
レイ・カルカット(09)
◆キーボード◆
ジョージ・マクファーレン
◆ベース◆
ジャズ・ロクリー
◆ドラム◆
グラハム・ブロード
ジミー・コープリー(01,09)
◆Dr,Perプログラム◆
ジョージ・マクファーレン(05)
◆ハーモニカ◆
マーク・フェルサム(03)
◆フリューゲルホルン◆
ポール・スポーン(11)
3度目のE.YAZAWAスタイル確立に至る指標と成ったであろう意欲作
東芝EMI移籍第一弾アルバムである本作は、ワーナー時代に確立したアダルト・リゾート風のスタイルとは打って変わり、メトロセクシャル的な世界観に溢れた、ある意味、矢沢永吉というアーティストのイメージに最も似合う音楽性に仕上げられているのではないだろうか。
ロンドン・レコーディングという事で、参加ミュージシャンやエンジニアもイギリスの凄腕が揃っており、特に、このアルバムから永ちゃんと長く関りを持つ様になるジョージ・マクファーレンとジム・ウィリアムスが全編においてハンパ無く、その存在感を発揮している。
また、個人的には、初期のホワイトスネイクの主要メンバーだったミッキー・ムーディが参加している所にも注目したいが


それ以上に、ジャズ・ロクリーによる、歴代のアルバムの中でも最も素晴らしいであろうベース・ラインが何とも心地良い点を強調したい。

永ちゃんのヴォーカルも力強くシャウトするよりウィスパーヴォイスに近いスタイルで歌い上げる物が多く、それが却って、より深みの有る味わいを楽しめる事が出来る魅惑的なアルバムだが
ただ一つ、クレームを入れたいのが
曲によってはアレンジが80年代にメガ・ヒットした洋楽に被る物も有ったりするので、その部分で興醒めしてしまうのは、きっと自分だけではあるまい。
それと、業界で高名なミュージシャンを曲替わりで何人も起用するとは何とも贅沢だが、それが作品その物には存分に生かされている物の、アルバムの評価に直結していない現実に勿体無さを一ファンとして痛感してしまう。
- ファンのマストアイテム度 5
- 一般的オススメ度 4
- 個人的評価 4
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