1.東京ナイト
2.風芝居
3.ISLAND HOTEL
4.BELIEVE IN ME
5.YOKO
6.さまよい
7.傘
8.エイシャン・シー
9.止まらないHa~Ha
10.めざめたら
プロデュース:アンドリュー・ゴールド 矢沢永吉
作曲:矢沢永吉 全曲
作詞:西岡恭蔵 1.8
ちあき哲也 2.4.5.6.7.9
山川啓介 3.10
次の方向性も垣間見えるE.YAZAWA2度目の集大成的力作
事実上、ワーナー・パイオニアからリリースされた最後のフル・スタジオ・アルバム(厳密に言えばラス前)となった本作はアメリカ進出で定まったアダルト・リゾート路線を踏襲しつつも、後に東芝EMIで確立される都会的かつ官能的な世界観もインポートされた、これまでと、そして、これからのYAZAWAサウンドがブレンドされた様なメイキングが成されている。
それで、このアルバムを語るにおいて、特筆すべきだと思うのが本作のレコーディングに参加しているアラン・パスクァとダン・ハフの二人。
後に【ジャイアント】を結成する、このメンツが関わっている事も有ってか、本作は、今、現在に至る永ちゃんのアルバムの中でも、最もハードなサウンドに仕上がっている。
リリース当時、自分は、まだYAZAWAファンでは無かったが、願わくば、この路線でアルバム制作とツアーを数年間、続けて欲しかったと思うのは自分だけだろうか?(笑)
そして、肝心要の永ちゃんのヴォーカルは、全く文句の付け所が無い素晴らしい出来で、E.YAZAWAのVoスタイルは、この時に絶頂期を迎えた様に思える。
同時に、そのスタイルはアメリカン・サウンドより後のロンドンでの音作りにマッチする様な歌声にシフトしている様にも思え、永ちゃんは、この時、既に次の新たな扉を見据えていたのかもしれない。
永ちゃんとレコーディング・メンバーのパフォーマンスは歴代最強と言っても過言では無い程の出来栄えだが、ただ、楽曲の構成という観点では過去の【P.M.9】や【E’】等に比べると少々、作り込みが足りない様な印象が正直、拭えないのも事実(あくまで個人の感想です)
それでも「名盤」と呼ぶに相応しいのも、また事実である。
- ファンのマストアイテム度 5
- 一般的オススメ度 4
- 個人的評価 5
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