☆矢沢永吉☆RISING SUN

80年代のYAZAWAスタイルの方向性が定まった秀作アルバム

1.YOU

2.50%DREAM

3.HEY BOBBY

4.YOKOHAMA FOGGY NIGHT

5.SUMMER RAIN

6.SHAMPOO

7.SEPTEMBER MOON

8.GAMBLER


プロデュース 矢沢永吉

作詞 ちあき哲也 1.7

   相沢行夫 2.3.6.

   西岡恭蔵 4.8

   矢沢永吉 5

作曲 矢沢永吉 全曲


前作【YAZAWA】で永ちゃんのヴォーカルが先祖返りをしていると書いたが

本作では永ちゃん本来の持ち味が完全復活しており

尚且つ、新しいサウンドに見合った軽過ぎず重過ぎない、そのバランスの良い歌声は

思わず脱帽したくなる程の出来で

やはり、慣れている日本語で歌った方が感情も込め易いのだろうか?(笑)

また、バックのメンバーに

相沢行夫、木原敏雄、後藤次利、斉藤ノヴ等の盟友が復帰しており

更に、ノヴ氏繋がりなのかPARACHUTEの

今剛、松原正樹といった日本を代表するスーパー・ギタリストの参加にも触れない訳にはいかない。

今剛
松原正樹

因みにPARACHUTEとは

日本のスタジオ・ミュージシャンで結成されたフュージョン・バンドで

(注:アメリカの若手バンドとは全くの別物)

80年代当時の画像が無い物で近年の画像を張り付けました。

本作を聴けば解るが

その、今、松原の両氏が実に良い仕事をしているのだ。

序に書いておけば

今剛は井上陽水や福山雅治等

松原正樹はユーミン、松田聖子、松山千春等

日本人なら誰もが知っている有名アーティストの多くと仕事をしている

業界なら知らない人は居ないであろう凄腕で

言うなれば、永ちゃんが前作で培ったノウハウを

日本で試したと思える、そのサウンドは

決してアメリカ勢にも負けてはおらず

寧ろ、見事な程に永ちゃんのヴォーカルを引き立てるプレイには

前作以上のプロフェッショナルなプライドと熱意を感じる事が出来る。

ただ、やはりソニー時代のスリリングさ迄は復活してはおらず

良くも悪くも聴き易いアルバムと言えるのではないだろうか。

だが、このアルバムも前作と同じく

80年代のE.YAZAWAのスタイルを確立する上で必要かつ重要な作品で

その2枚のアルバム制作の経験値が自作で見事に開花する事と成ったと

個人的に思ったりする。


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