1.ホープ
2.コーヒー・ショップの女の娘
3.憎いあの娘
4.やりきれない気持
5.ヘイ・タクシー
6.二人だけ
7.レディ・セブンティーン
8.0時5分の最終列車
9.ミスター・ギブソン
10.SHE BELONGS TO HIM~彼女は彼のもの~
11.最後の恋人
12.ファンキー・モンキー・ベイビー
プロデュース:ジョン・マクフィー
作詞:大倉洋一(ジョニー大倉)
作曲:矢沢永吉
矢沢永吉初のセルフカヴァー・アルバム
アルバム・タイトルを見て察する事が出来る通り、ソロ・デビュー10周年という節目にリリースされた本作は、全曲、キャロル時代の楽曲を新たなアレンジでレコーディングし直した企画物的作品と成っている。
それで、先ず特筆すべきは、当時の最新技術が存分に盛り込まれたゴージャスなサウンドから、プロデュースを請け負ったJ・マクフィーの、このアルバム制作に対する本気度が溢れんばかりに伺える所だろう。
オリジナルとは全く違うアレンジに仕上げられた楽曲陣は、この時代の洋楽を聴いて育った自分としては超どストライクの好みなのだが、「キャロルの頃からファン」という方達には残念ながら不評の様で、実際、永ちゃんファンでは無いけど、キャロルをリアルタイムで聴いていた自分の先輩が本作に興味を持った事で聴かせてみたら「これはこれで良いけれど、やっぱりキャロルの方がイイ!」との感想が帰ってきた。
故に、ファンの間でも賛否、別れるアルバムだが、ワーナー時代の作品が、ガルルよりリリースされる様に成ってから、何故か本作はCDとしては現在、廃盤状態。
但し、サブスクでは最新リマスター盤が聴けるので新規のファン、若いファンは是非、自分の耳で中身を確かめてみて欲しい。
それと、もう一つ注目すべきは、オリジナル盤ではジョニーがリード・ヴォーカルを取っていた曲も多く採用されている点である。
これも個人的意見だが、曲によっては「アレンジ変えても、永ちゃんが歌うよりジョニーのVoの方が合ってるな」と思える物も有り「他に曲は有るのに、何故にジョニーが歌っていた楽曲を敢えて取り上げたのか?」が何とも気に成る所だ。
- ファンのマストアイテム度 4
- 一般的オススメ度 3
- 個人的評価 5+
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