アリよさらば(テレビドラマ)

【アリよさらば】とは1994年にTBS系で放送された矢沢永吉のテレビドラマ初主演作品の事だが、何でも、「言葉ではなく、背中で教えることができる教師役は矢沢永吉しかいない」という事で1年前から出演依頼が来ていたらしい。

ただ、永ちゃんとしては

「ネームバリューだけでドラマや映画に出るのは、プロの役者さんに失礼だ」

と、断り続けていたのだが、ある時、TBSのプロデューサーである遠藤環氏から

「矢沢さん、なにが怖いんですか?イメージダウンですか?カリスマ性がなくなる事ですか?」

と言われ、流石にカチンときたらしく

「別に怖いものなんてないですよ」

と、言い返すも、その後、考え直し、結局オファーを受ける事に。

因みに、遠藤氏に永ちゃんを挑発する様、入れ知恵をしたのは秋元康氏だと専らの噂である。

秋元康

それで、永ちゃんの役柄は、大学で蟻の研究をしている生物の研究員で、役名は【安部良太】

大まかなストーリーとしては、松村達雄演ずる良太の恩師が校長を務める高校の教員に欠員が出た為、非常勤講師の依頼をされ、気が進まないながらも請け負う。と、まぁこんな感じで、それにしても、桜中学シリーズ(いわゆる金八シリーズ)を筆頭に、歌手が教育者の役でドラマ出演するのはTBSの伝統の様で。

武田鉄矢

岸田敏志

さとう宗幸

長渕剛

南こうせつ


それは兎も角、このドラマ、共演陣も中々、豪華で、先ず、先程も触れた、永ちゃんの恩師役の松村達雄。

松村達雄

で、良太とは昔馴染みで恩師の娘役に木内みどり。

木内みどり

役柄的には、良太の学校に関わる事は無い物の、プライベートでは絡む事が多く、序盤では、過去に1度、男女の関係に至った様なんだけど、お互い泥酔してて確証が無いという様な描写が有りましたね(笑)

また、同僚の教師役は長塚京三、美木良介、岡本信人等のベテラン勢の他に紅一点の音楽教師を演じていたのが元レースクイーンの田中ひろ子。

田中ひろ子

折角なんでCM映像もどーぞ📺

それから、一番、若手の教師役は湯江健幸でしたが

湯江健幸

この人、元々はアイドル歌手だったのを知ってる人って殆ど居ないかもね☆

これまた折角なんで湯江氏によるアリさら収録時のエピソード記事を偶々見付けたので本記事最後に張り付けておきますヨロシク☆

それで、学園物といえば、有る意味、生徒役が最も重要なポジションだと思いますが、クラスの、いわゆる「陽キャ」役で出演していたのが、長瀬智也と松岡昌宏。

長瀬智也(左)松岡昌宏(右)

尚、松岡は、この時、既に大のYAZAWAファンで、撮影中「盗める物は何でも盗んでやろう!」との意気込みで永ちゃんの一挙手一投足に注目してたんだとか。

また、井ノ原快彦が本人のイメージまんまのキャラを演じてましたが、こういうドラマでジャニーズの若手お披露目的起用もTBSの伝統の様で☆

井ノ原快彦

因みにイノッチは確かオザキスト(尾崎豊のファン)なんだよな(笑)

他にも、加藤晴彦や岡田義徳も出演してましたが、そういえば松岡と岡田は、その後、ドラマ盤の「成りあがり」でも共演してましたね。

続いて女子生徒役ですがクラスのマドンナ的存在を演じてたのが小沢真珠で

小沢真珠

この人は後に物凄いドSのイメージが定着してしまいましたが(笑)この頃は清楚なキャラでした。

そして、学園物に有りがちな「妊娠」してしまう生徒役に、当時、アイドル的人気を誇っていた小島聖。

小島聖

それと、クラス1のギャルを演じていたのが西野妙子。

西野妙子

昔は正統派アイドルだったけど、この時は髪を真っ茶っ茶にして中絶経験が有る不良少女という難しい役を熱演してました。

それから、このドラマの、もう一つの特徴と言えるのが、YAZAWAファンの著名人がチョイ役で出演していた事でしょうね。

自分が憶えている限りで、先ず1人目はヒロミ。

ヒロミ

長塚京三の教え子で居酒屋店員の役でしたが、永ちゃんと対面している時のヒロミ氏が終始ニコニコ顔だったのが何か面白かったですね(笑)

次に、泉ピン子。

泉ピン子

もう、芸能界1のYAZAWAファンと言っても過言では無い方ですが(笑)松岡が演ずる生徒の家のお手伝いさん役で、ピン子さんも終始ニコニコ顔で永ちゃんに接していて「完全に仕事、忘れているなww」と思いながら観てました(爆)

それと最終回にて生徒の父親でカメラ屋の店主役を演じてたのが徳光和夫。

徳光和夫

父親役として「息子がお世話になっております!」と挨拶しながら強引に永ちゃんの手を鷲掴みにして握手してたんだけど、その時、永ちゃんが素で戸惑っていた姿に大笑いしたな(笑)

もう一人、中野英雄も暴走族のリーダー役で出演してましたが

中野英雄

この方はYAZAWAファンだと公言して無い様だけど、昔はガチの族だったらしいから多少なりとも永ちゃんに憧れみたいな気持ちは有ったのでは?と勝手に予想しております☆

ただ、中野氏はチョイ役では無く、割とドラマの展開に重要な役割を担ってましたが、このドラマが観たい!気になる!という方は、今なら某動画サイトで観られる様なのですが、諸事情ありまして、当ブログにてリンクを貼る事は出来ないので御自分で検索してみて下さいませm(__)m


それから番組主題歌は当然ながら♪アリよさらば

エンディングテーマは♪いつの日か

ドラマ内のBGMも記憶の限りでは多分、全部、永ちゃんの楽曲のインスト・アレンジが使われていましたね🎵

尚、クランク・アップの打ち上げでは、永ちゃんのコンサート・フィルムが流されたそうで、それを観た長塚京三氏は

「矢沢さん、ドラマは今回だけにして、この下界には降りてこない方がいいです。僕はこれを観て、つくづく思いました!」

と仰っていたそうな☆

長塚京三

だけど永ちゃんは、その後、2時間ドラマや映画にも出演してしまったのは周知の事実ですが、その話はまたの機会に☆

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